なぜ、ミャンマー人たちが簡単に騙されたのか?

ミャンマーは最貧国の1つで、公務員の平均月収は日本円で数千円しかありません。ほとんどのミャンマー人にとって、豊かになる唯一の道は、外国に出稼ぎにいくことです。

シンガポール・マレーシア・タイでは、たくさんのミャンマー人労働者が働いており、給料の高い日本で働くことが、多くのミャンマー人にとって、夢のような話です。

また、ミャンマーでは、一般的に「日本人がまじめ・誠実」とのイメージがあるので、だから、光益商事のような悪徳業者は、ミャンマー人の夢と希望に付け込み、簡単に騙せたのです。

光益商事とミャンマー人たちの契約はどうなっていたの?

そもそも、紙ベースの契約さえありませんでした。日本では、考えられないことですが、遅れているミャンマーでは、人々の『契約書』の意識が薄く、上記の「日本人がまじめ・誠実」とのイメージもあり、 ミャンマー人たちは、紙ベースの契約書を意識しませんでした。

光益商事は、本来紙ベースの契約書をミャンマー人たちに渡すべきですが、紙ベースの契約書がないのが光益商事にとって都合のいいことなので、 光益商事は、巧みな言葉でミャンマー人たちに信じ込ませ、お金を集めたのです。ただし、ミャンマー人被害者たちは、光益商事側発行の領収書をもっています。

なぜ、光益商事は10年以上騙し続けることができたの?

①ミャンマー人は、温和(且つナイーブ)な人が多く、また、法律で自分の利益を守る意識も薄いため、騙されても、「自分の運が悪い」と何も行動をせずに、泣き寝入りする人が多いです。

②光益商事の悪徳・詐欺の正体が分からず、「いつか自分が日本にいける」との希望抱き続け、光益商事を訴えることどころか、光益商事の人間(槌野氏、木下氏、相川氏)がミャンマー滞在時、その世話や手伝いまでします。
あるミャンマー人男性(T氏)は、2004年から、光益商事に100万円を払ったが、ずっと日本にも行けず、光益商事相川氏の通訳兼手伝いをしていました。

③光益商事の手先になっているミャンマー人がいます。今現在、日本側にミャンマー人1名、ミャンマー側にミャンマー人2,3名が、光益の手先となって、光益商事の悪徳詐欺行為を手助けしています。

つまり、今まで、騙されたミャンマー人は誰も光益商事を訴えないから、次々と新しい被害者が生まれたのです。

光益商事のビジネスモデルはなに?

光益商事のビジネスモデルは、一言で言うと「ミャンマー人を食い物にして儲かる」ことです。

収益源の1つは、ミャンマー国内にいるミャンマー人を日本就労名目でお金を騙し取る方法です。 もう1つは、日本にいるミャンマー人を相手に在留資格の手助け・斡旋することで高い金を取る方法です。たとえば、ミャンマー人のビザ更新に必要な偽の会社関係書類を提供し、 一人当たり数十万~百万を受け取るなど。